ブランド
前回の水木しげるの妖怪ブランディングに引き続き、今回は植木等というブランディングについて・・・こいつアタマおかしいのか、とは言わずちょっと我慢して読んでみてください。☺️ 特定のブランド連想に導くキービジュアルだったり、キーサウンドなどのフッ…
ブランディングの話で水木しげる?と訝るひとが多いと思います。そうですよね。水木しげると言えば稀代の漫画家、妖怪をテーマにした独特の作風で知られた方です。 氏の奥様の武良布枝さんの自伝的エッセイ「ゲゲゲの女房」、NHK連続テレビ小説にもなりまし…
サントリーホームページより 「ダルマ」というニックネームで男性に親しまれてきたサントリーの名ウィスキーがあります。サントリーオールドです。 数多くのCM曲や歌謡曲を創り出してきた巨漢の名作曲家、小林亜星さんが先頃逝去されました。*1 レナウンの「…
>TOYOTA ホームページよりLexusのブランディングについて書きました。LexusはTOYOTAというコーポレート・ブランドからイメージを切り離して、独自の高級車路線を米国で確立することに成功し世界にその名を馳せることになった名ブランドですよね。世界のネス…
>映画.com こんなクイズがあったら、昭和30年代前半に生まれた男子ならば即答できるでしょう。昭和31年生まれの貴方、正解です。 そうです。サッポロビールです。まずはこのTVCMをご覧ください。 youtu.be どうでしょう。前稿で8篇にわたってご紹介した日…
「アメリカのブランド観」というタイトルで梶さんは、数多くの広告理論同様、ブランド理論はアメリカで生まれたと紹介しています。ブランドは資産であるという考え方を展開したのは、マーケティングを生業としているひとなら周知のディビッド・アーカー*1教…
中長期的な視点でのブランディングをするに障壁となる、日本の組織的な問題について、梶氏は伊藤邦雄・一橋大学名誉教授の名著「コーポレートブランド経営」から以下を引用しています。 環境変化が従来とは比較にならないほど不連続で不透明な時代には、ミド…
梶氏は著書「広告の迷走」の中で、広告はアドバタイジングとプロモーションに切り分けられるべきで、アドバタイジングは社の長期的な意思を示し消費者からの共感を得て共に成長するもの、プロモーションは短期的な営業目標を達成するその時限りの戦術的施作…
前稿で、日本の広告をダメにしたのは制約のある15秒TVCMという形態と、 其の短い秒数でインパクトを最大限にする為にほとんどのTVCMがタレント依存型の ものになってしまった、とする氏の批判を紹介しました。タレントCM*1の何が悪いと氏は言っているのか。…
前稿に引き続き、本稿ではエリック・デュ・プリシス*1の著書 The Branded Mind*2について筆を進めたいと思います。 とりわけ私が本書で最も刮目した氏のとなえる「ドーパミンな瞬間」についてです。 脳科学者ダマシオがとなえた人の無意識の行動を誘発する、…
前稿では、直感(intuition、本能)は脳内に入ってくる刺激に相対して無意識下に複層的にストックされた感情が、同じ刺激に相応して発露するもので、私たちの意思決定に暗に、常時影響を与えているもの、という脳科学者ダマシオの説を紹介しました。 直感を…
マーケティング担当者にとっての王様は顧客の注目であるのは間違いないが、彼らが手をつくしてメッセージを作り意識的な注意を捉えようとすると、二つの問題が起きる、とダニエル・ウェーバー氏は著書「誘うブランド 」で書いています。ひとつは、注意が肝心…
前回に引き続きダリル・ウェーバーの「誘うブランド」で提唱されているブランディングは脳科学との関係で考えられるべきであるという説を深掘りしていきたいと思います。なぜ深掘りするのか? そんなに脳が好きなのか?そうじゃないんです。多くの企業の幹部…
ここ数回、ブランドを好意的に想起する合図となるブランド・ソーマを脳の意識下に埋め込むブランディングの話をしてきました。 繰り返しになりますが、ネスカフェ・ゴールドブレンドの違いがわかる男シリーズの「ダバダ〜」スキャット、ライオンの往年の名シ…
ライオンのエメロン・シャンプー&リンスの「見返り美人」ソーマについて前回は書きました。このソーマは半世紀近い時を経て、TikTokの「こっちを見ろ、こっちを見て」ポージングに再出現しています。これは視覚ソーマですが、今回は音楽やサウンドロゴ、つ…
ネスカフェ・ゴールドブレンドの「違いのわかる男」シリーズと並んでロングランの日本のブランドCMには、キンチョーの半世紀以上にわたって続いている面白CMがある。そのブランド価値は何か?というお話。
ブランディングこそ広告で作るべきではないのか、と前回書きました。 ここはもう少し深掘りしたいところです。 ブランディングは広告ではつくれない、とするライズ親子の主張には続きがあるんです。 曰く、ブランドはパブリシティで作られ、広告でメインテナ…
https://youtu.be/FFwph7CkCb8 違いのわかる男 遠藤周作篇 pinterest.jp 「ブランディングで最も大事なのはConsistencyとContinutityである!」とは担当していた欧米クライアントの本社コミュニケーション・ディレクターから何度となく言われたことです。 正…
ゴジラは富士山と並ぶ日本発のグローバル・ブランドである、という見立てを書いています。
日本人が古くから信仰ができるくらいに神聖なものと仰ぎ見る富士山。最長・最強ブランドとしての富士山について考察してみました。
前回のブログで、元外資系広告代理店JWTのクリエイティブ・ディレクターで、ネスレ日本のキットカットの受験生キャンペーンを手掛けた関橋さんの、外資系広告代理店の利益スキームについての発言を紹介しました。曰く「多くの外資系広告代理店は働いた時間に…
メディア・スペースの売買手数料が利益の大半を占めている日本の広告代理店、ブランディング・クリエイティブへのフィーが重要な利益の柱となる欧米企業。日本は「メディア・スペース・ファースト」の歴史あり。
PR会社コミュニケーションデザインの社長、玉木剛さんの著書「戦略PRの仕掛け方」の第1章のタイトルは「なぜ、マス広告は効かなくなったのか?」。 広告代理店の幹部、特にテレビや新聞のマス媒体の幹部が聞いたら血圧が上がりそうですが、玉木さんがこの本…
「広告の時代は終わった。これからはPRの時代だ。」とか「我が社はPRの部署を充実させて…」とかPRという言葉を実によく耳にします。宴会の場所ですら「自己PRを宜しく」みたいに言われて、もうPRという英語は「グルメ」とか「ホビー」とかという言葉と同じく…
アメックスがなぜ私の神カードへのブランドに昇華したのか? 個人的な経験譚を、昇華したその場にタイムワープして語ります。困ったときに助けてくれた人やブランドこそが自分にとって大事な存在になるという知見。
今日は私の個人的な神ブランドの話です。アメリカン・エキスプレス・カードです。(以降アメックスで) アメックス ホームページより ブランディングの有効な手段としてよく紹介されるのがExperience Marketing やUX(User Experience) Marketingです。文字…
アメリカ人なら知らない人はいないアメリカの往年のロックバンド、The Greatful Dead. 大ヒット曲がないのにもかかわらず、彼らは比類なき集客力を誇るツアーバンドだった。その秘密をマーケティングの観点から解き明かす。
トランプ大統領の言う「Great America」の象徴のようなアメリカのモーターバイク、ハレーダビッドソン。この鉄の馬のようなバイクのブランド価値はバイクの性能にあらず、それは・・・
蜜蜂の巣から名付けられた正六角形を並べた形のハニカム構造。外部衝撃に強い構造形であり、現在多くの工業製品や建築材料に使用されている。ブランド構造に当てはめるのは秀逸也。ブランドの構成要素については、其の6で「外見」としてのfactorについて触れ…
B-to-B サービスブランドのブランデイングについて。テーマはFeDexです。