必ずブランディング通になれる3分で読めるエッセイ〜ブランドのチカラ

ブランディング・コンサルタントの経験譚。Barで若きマーケーターとスコッチ飲んで話す気分で。ブランディング & マーケティング・コミュニケーションのあれやこれやを分かりやすく、自分の言葉で。

其の45 ブランドを語った偉人たち 〜藤岡和賀夫 ③〜

「私には夢がある 2016年東京が変わる」*1という本があります。藤岡和賀夫さんが2009年に上梓した本です。これって、言ってみるならオリンピック誘致を機に東京のリブランディングをという提案だったんです。 2016年東京オリンピック誘致を当時の石原都知事…

其の44 ブランドを語った偉人たち〜藤岡和賀夫 ②〜

左:大阪万博・太陽の塔 右:富士ゼロックス TVCM 前稿に続き稀代のプロデューサー故 藤岡和賀夫氏について書き進めたいと思います。氏の仕事で私の記憶に強く残っているのは何と言ってもJR(当時国鉄)のDiscover Japanキャンペーンと富士ゼロックスの「モ…

其の43 ブランドを語った偉人たち in Japan 〜藤岡 和賀夫〜

富士ゼロックスの「モーレツからビューティフルへ」TVCM(1970) ブランドを無形の資産*1として学者やマーケティング専門家が語り、研究し始めたのは1980年代の米国でした。 著名な学者にはかのマーケティング学の泰斗ディビッド・アーカー教授がいます。 と…

其の42 Lexusというブランド

INTERSECT BY LEXUS (Lexus 公式ページ)前稿のプリウスに続いて、本稿ではレクサスについて書きます。 皆さんにとって、レクサスってどんなブランドですか? 私にとっては、これ結構特別なブランドなんです。いまだに買ったことはないんですけど。 高級車*…

其の41 TOYOTA Purius のブランド考察

TOYOTA ホームページより メルセデスベンツの例を引用するばかりじゃなくて、国産車のブランドについて今回は書きたいと思います。 と言っても、私はお恥ずかしながら機械音痴、メカ音痴。小学生の頃には零戦の模型すらまともに組み立てられず投げ出したくら…

其の40 Copy Strategy って何?

欧米系企業が広告制作にあたり、その方針を簡潔に明文化したものがCopy Strategy。これがあると広告発注側の企業と受注側の広告代理店の理解の齟齬が最小限に抑えられる効果がある。企業側が用意するべき性質のもの。

其の39 swatchのブランディング

皆さん、腕時計のswatchはもちろんご存知ですよね。 swatchってある英語の略で出来たブランドネームなんですけど、何だか知ってますか? swiss watch。単純明快。私も最初そう思いました。 実はsecond watchの略なんです。単純明快なのは同じ。 このsecond w…

其の38 ブランディングは脳科学 ⑧

ブランド・ソーマの話、本稿でひとまず区切りを付けたいと思います。もう8稿目ですからね。早く結論を言え!とイラつくマーケターの顔が浮かびます。 結論から言うと、最強のブランド・ソーマってエリック・デュ・プレシシスの表現する「ドーパミンな瞬間」…

其の37 ブランディングは脳科学 ⑦

前稿に引き続き、本稿ではエリック・デュ・プリシス*1の著書 The Branded Mind*2について筆を進めたいと思います。 とりわけ私が本書で最も刮目した氏のとなえる「ドーパミンな瞬間」についてです。 脳科学者ダマシオがとなえた人の無意識の行動を誘発する、…

其の36 ブランディングは脳科学 ⑥

前稿では、直感(intuition、本能)は脳内に入ってくる刺激に相対して無意識下に複層的にストックされた感情が、同じ刺激に相応して発露するもので、私たちの意思決定に暗に、常時影響を与えているもの、という脳科学者ダマシオの説を紹介しました。 直感を…

其の (35) ブランディングは脳科学 ⑤

其の (34) に続けて、顧客の脳の無意識領域に爪痕を残すために、「ブランディング・ファンタジー」に加えてダリル・ウェーバーが示した2つ目の打ち手について、本稿では論を進めていきたいと思います。心と体を別のものとしたデカルトのとなえた「二元論」は…

其の34 ブランディングは脳科学 ④

マーケティング担当者にとっての王様は顧客の注目であるのは間違いないが、彼らが手をつくしてメッセージを作り意識的な注意を捉えようとすると、二つの問題が起きる、とダニエル・ウェーバー氏は著書「誘うブランド 」で書いています。ひとつは、注意が肝心…

其の(33) ブランディングは脳科学 ③

前回に引き続きダリル・ウェーバーの「誘うブランド」で提唱されているブランディングは脳科学との関係で考えられるべきであるという説を深掘りしていきたいと思います。なぜ深掘りするのか? そんなに脳が好きなのか?そうじゃないんです。多くの企業の幹部…

其の(32)ブランドは脳科学②

人にとって学校における勉強は試験をパスしたり成績を良くするために絶対必要で、脳が頑張って記憶する高関与型処理。あまり重要でない広告は意識的メッセージが記憶されない低関与型処理で、企業のマーケターが知恵を振り絞って作った訴求点は、残念ながら…

其の(31)ブランディングは脳科学 ①

ここ数回、ブランドを好意的に想起する合図となるブランド・ソーマを脳の意識下に埋め込むブランディングの話をしてきました。 繰り返しになりますが、ネスカフェ・ゴールドブレンドの違いがわかる男シリーズの「ダバダ〜」スキャット、ライオンの往年の名シ…

其の30 名曲のブランド・ソーマ

名曲が広告商品・サービスを想起させるブランド・ソーマとして際立っていたロングランCMシリーズを三つ紹介する。

其の29 関西電気保安協会のブランディング

大阪以外の人は殆どリアルには知らないはずの関西電気保安協会のブランディングを考察。 半世紀続いているふざけ倒したCMシリーズは、キンチョーの面白シリーズをつくってきた電通関西の通称堀井チームの仕事。 キンチョーのシリーズ同様、この「おふざけ」…

其の28 聴覚的なブランド・ソーマ〜RIZAPの場合

聴覚的なブランド・ソーマの好例として、RIZAPを取り上げる。あの特徴的なジングル音楽が実は強力なブランド・ソーマになっている。ネスカフェ・ゴールドブレンド「違いのわかる男」の「ダバダ〜」スキャットの現代版。

其の27 「トントン」というブランドソーマ

ライオンのエメロン・シャンプー&リンスの「見返り美人」ソーマについて前回は書きました。このソーマは半世紀近い時を経て、TikTokの「こっちを見ろ、こっちを見て」ポージングに再出現しています。これは視覚ソーマですが、今回は音楽やサウンドロゴ、つ…

其の26 見返り美人というブランド・ソーマ

「見返り美人」をフォーマットにしたライオンのヘアケア商品エメロンと、TikTokの「こっちを見ろ、こっちを見て」。50年を隔てて共通するブランド・ソーマ。

其の25 すしざんまいのマグロの初競はブランド・パブリシティのお手本である

すしざんまいを経営する(株)喜代村の木村清社長が毎年初競りで高価な大間のマグロを落札し、時節ネタでニュースに大きく取り上げられているが、これは実によく計算準備されたパブリシティ。チェーン上位3社のスシロー、はま寿司、くら寿司が500店舗上下の…

其の24 Branding の為のパブリシティ 

○ブランディングに寄与するパブリシティの在り方について。4つの原則。 ○好例として、岡山の倉敷中央病院のユニークな外科医研修生の選考のための適正判断テストを紹介する。

其の23 キンチョールのブランディングについての考察(大袈裟かっ!)

ネスカフェ・ゴールドブレンドの「違いのわかる男」シリーズと並んでロングランの日本のブランドCMには、キンチョーの半世紀以上にわたって続いている面白CMがある。そのブランド価値は何か?というお話。

其の22 広告ではブランディングはつくれない? 

ブランディングこそ広告で作るべきではないのか、と前回書きました。 ここはもう少し深掘りしたいところです。 ブランディングは広告ではつくれない、とするライズ親子の主張には続きがあるんです。 曰く、ブランドはパブリシティで作られ、広告でメインテナ…

其の 21 広告ではブランドは作れない、という説について

最近「ファンマーケティング」という言葉をよく聞きませんか? これまでの、企業からの一方的な商品特長のメッセージ発信では顧客の気持ちを動かせない、という反省から、顧客に寄り添いファンになってもらうという、つまり「ブランドのファンを作るマーケテ…

其の20「違いのわかる男」の何が違うのか?

https://youtu.be/FFwph7CkCb8 違いのわかる男 遠藤周作篇 pinterest.jp 「ブランディングで最も大事なのはConsistencyとContinutityである!」とは担当していた欧米クライアントの本社コミュニケーション・ディレクターから何度となく言われたことです。 正…

其の19 日本発のグローバル・ブランド、ゴジラについて考えてみた

ゴジラは富士山と並ぶ日本発のグローバル・ブランドである、という見立てを書いています。

其の18 富士山は最長の歴史のある日本最大ブランドである

日本人が古くから信仰ができるくらいに神聖なものと仰ぎ見る富士山。最長・最強ブランドとしての富士山について考察してみました。

其の17 広告代理店のフィー制度について (2)

前回のブログで、元外資系広告代理店JWTのクリエイティブ・ディレクターで、ネスレ日本のキットカットの受験生キャンペーンを手掛けた関橋さんの、外資系広告代理店の利益スキームについての発言を紹介しました。曰く「多くの外資系広告代理店は働いた時間に…

其の16 広告代理店のフィー制度について

メディア・スペースの売買手数料が利益の大半を占めている日本の広告代理店、ブランディング・クリエイティブへのフィーが重要な利益の柱となる欧米企業。日本は「メディア・スペース・ファースト」の歴史あり。