必ずブランディング通になれる3分で読めるエッセイ〜ブランドのチカラ

ブランディング・コンサルタントの経験譚。Barで若きマーケーターとスコッチ飲んで話す気分で。ブランディング & マーケティング・コミュニケーションのあれやこれやを分かりやすく、自分の言葉で。

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

其の55 昭和の名ブランディング〜ミスタードーナツ ②

>walkerplus.comよりミスタードーナツ 、以下ミスドに省略します、ミスドのTVCMが1985年に登場した明石家さんまと片桐はいりの共演したCMからガラリと変わったと前回書きました。そして続いて、若き日*1のダウンタウンが出演します。このTVCMが持つ独特のテ…

其の54 昭和の名ブランディング〜ミスタードーナツ ①

ミスタードーナッツ・ホームページより 箕輪第一号店創業当時前稿まで8篇を費やして、梶祐輔氏(日本デザインセンター創立メンバーの一人)が名著「広告の迷走」で繰り広げた日本の広告の有り様についての手厳しい批判と直言、提言をご紹介してきました。 氏…

其の53 ブランドを語った偉人たち〜梶 祐輔 ⑧ 終章〜

「アメリカのブランド観」というタイトルで梶さんは、数多くの広告理論同様、ブランド理論はアメリカで生まれたと紹介しています。ブランドは資産であるという考え方を展開したのは、マーケティングを生業としているひとなら周知のディビッド・アーカー*1教…

其の52 ブランドを語った偉人たち〜梶 祐輔 ⑦〜

中長期的な視点でのブランディングをするに障壁となる、日本の組織的な問題について、梶氏は伊藤邦雄・一橋大学名誉教授の名著「コーポレートブランド経営」から以下を引用しています。 環境変化が従来とは比較にならないほど不連続で不透明な時代には、ミド…

其の51 ブランドを語った偉人たち~梶 祐輔 ⑥~

梶氏は著書「広告の迷走」の中で、広告はアドバタイジングとプロモーションに切り分けられるべきで、アドバタイジングは社の長期的な意思を示し消費者からの共感を得て共に成長するもの、プロモーションは短期的な営業目標を達成するその時限りの戦術的施作…