マーケティング
ホームページで「ひと目で分かるブランディング」という小文を書き始めました。ブランディングのヒントになるものを拾ってコメントしています。よかったら覗いてみてください。 causeplan.com/hitome1ntx.pdf
○入社試験に必要なパーソナル・ブランディング○ マイナビの示す模範回答○ トータルで1,000字近くなるエントリーシート○ 面接官も人の子、読むのが辛い○ ブランド・ソーマを使って好感爆上げ 前回 (77) で、パーソナル・ブランディングもブランディングである…
ハズキルーペのCMより 「こんな小さな文字は読めなーい」と大声で言い放ち書類を投げてしまう中年男性。何のTVCMでしょう?と聞かれたら、ほとんどの人が拡大メガネのCMと答えられるのではないでしょうか。ハズキルーペというブランドネームもaided*1ならば…
業種別の広告出稿量調査というのを電通が毎年発表しています。対象はマスコミ4媒体です。これによると2020年度の総広告費は2兆1,363億円。同年のインターネット広告費はマス4媒体に並ぶ出稿量となったと言われていますので、この調査だけで業界別の動向を判…
前回の水木しげるの妖怪ブランディングに引き続き、今回は植木等というブランディングについて・・・こいつアタマおかしいのか、とは言わずちょっと我慢して読んでみてください。☺️ 特定のブランド連想に導くキービジュアルだったり、キーサウンドなどのフッ…
>初代Walkmanラジオ講座を聴かねばならぬと親を説き伏せて(脅して?)買ってもらったラジオ*1が私にとっての最初のMusic Playerだったと前回書きました。ラジカセはまだ高くて手が届かず、専らリアルタイム聴取しかしていなかったわけですね。 高校の頃はラ…
グラモフォン(蓄音機)音楽再生機器、英語ではMusic Playerというのでしょうか、これは音楽の記録ソフトの変遷と歩みを合わせて進化してきました。 表裏一体。世界で初めて再生可能なレコードを1877年に発明したのはエジソンでフォノグラフと呼ばれました。…
アデランスTVCMよりブランドの目指す「志」をスローガンにしたものをブランド・スローガンと言いますが、表現の場において、ブランド名の近くに置かれたものをショルダー・コピーとかタグラインと呼びます。日本ではブランディングは商品そのものよりも、企…
>TOYOTA ホームページよりLexusのブランディングについて書きました。LexusはTOYOTAというコーポレート・ブランドからイメージを切り離して、独自の高級車路線を米国で確立することに成功し世界にその名を馳せることになった名ブランドですよね。世界のネス…
>映画.com こんなクイズがあったら、昭和30年代前半に生まれた男子ならば即答できるでしょう。昭和31年生まれの貴方、正解です。 そうです。サッポロビールです。まずはこのTVCMをご覧ください。 youtu.be どうでしょう。前稿で8篇にわたってご紹介した日…
>walkerplus.comよりミスタードーナツ 、以下ミスドに省略します、ミスドのTVCMが1985年に登場した明石家さんまと片桐はいりの共演したCMからガラリと変わったと前回書きました。そして続いて、若き日*1のダウンタウンが出演します。このTVCMが持つ独特のテ…
ミスタードーナッツ・ホームページより 箕輪第一号店創業当時前稿まで8篇を費やして、梶祐輔氏(日本デザインセンター創立メンバーの一人)が名著「広告の迷走」で繰り広げた日本の広告の有り様についての手厳しい批判と直言、提言をご紹介してきました。 氏…
「アメリカのブランド観」というタイトルで梶さんは、数多くの広告理論同様、ブランド理論はアメリカで生まれたと紹介しています。ブランドは資産であるという考え方を展開したのは、マーケティングを生業としているひとなら周知のディビッド・アーカー*1教…
中長期的な視点でのブランディングをするに障壁となる、日本の組織的な問題について、梶氏は伊藤邦雄・一橋大学名誉教授の名著「コーポレートブランド経営」から以下を引用しています。 環境変化が従来とは比較にならないほど不連続で不透明な時代には、ミド…
梶氏は著書「広告の迷走」の中で、広告はアドバタイジングとプロモーションに切り分けられるべきで、アドバタイジングは社の長期的な意思を示し消費者からの共感を得て共に成長するもの、プロモーションは短期的な営業目標を達成するその時限りの戦術的施作…
前稿で、日本の広告をダメにしたのは制約のある15秒TVCMという形態と、 其の短い秒数でインパクトを最大限にする為にほとんどのTVCMがタレント依存型の ものになってしまった、とする氏の批判を紹介しました。タレントCM*1の何が悪いと氏は言っているのか。…
>広告の迷走 梶 祐輔 著(宣伝会議 2004年発売) 広告表現形式であったと断言しています。梶氏の辛口批評を要約引用します。 テレビコマーシャルは広告主数社が、或る番組を買切り、その中にCMを入れるのがオーソドックスな方法。それ以外に番組から番組の間…
>「広告の迷走」梶 祐輔 著 (宣伝会議 2004年発売)*1の真髄だと直感していた梶さんは、商品名を連呼する、たった15秒のTVCMにメッセージを詰め込む当時の状況に嘆き、憤怒を著書に認めました。それは次回に...というところで前稿は終えました。本稿はそ…
広告の迷走 梶 祐輔 著 (宣伝会議 2004発売) 僕は広告は、その会社がどういう「熱い思い」をこめて会社をやっているのか、どういう「熱い想い」をこめて商品を作っているのかを、本心で語るべきだと思っている。 「熱い想い」は、イメージではない。それは…
「私には夢がある 2016年東京が変わる」*1という本があります。藤岡和賀夫さんが2009年に上梓した本です。これって、言ってみるならオリンピック誘致を機に東京のリブランディングをという提案だったんです。 2016年東京オリンピック誘致を当時の石原都知事…
左:大阪万博・太陽の塔 右:富士ゼロックス TVCM 前稿に続き稀代のプロデューサー故 藤岡和賀夫氏について書き進めたいと思います。氏の仕事で私の記憶に強く残っているのは何と言ってもJR(当時国鉄)のDiscover Japanキャンペーンと富士ゼロックスの「モ…
ブランド・ソーマの話、本稿でひとまず区切りを付けたいと思います。もう8稿目ですからね。早く結論を言え!とイラつくマーケターの顔が浮かびます。 結論から言うと、最強のブランド・ソーマってエリック・デュ・プレシシスの表現する「ドーパミンな瞬間」…
前稿に引き続き、本稿ではエリック・デュ・プリシス*1の著書 The Branded Mind*2について筆を進めたいと思います。 とりわけ私が本書で最も刮目した氏のとなえる「ドーパミンな瞬間」についてです。 脳科学者ダマシオがとなえた人の無意識の行動を誘発する、…
其の (34) に続けて、顧客の脳の無意識領域に爪痕を残すために、「ブランディング・ファンタジー」に加えてダリル・ウェーバーが示した2つ目の打ち手について、本稿では論を進めていきたいと思います。心と体を別のものとしたデカルトのとなえた「二元論」は…
マーケティング担当者にとっての王様は顧客の注目であるのは間違いないが、彼らが手をつくしてメッセージを作り意識的な注意を捉えようとすると、二つの問題が起きる、とダニエル・ウェーバー氏は著書「誘うブランド 」で書いています。ひとつは、注意が肝心…
前回に引き続きダリル・ウェーバーの「誘うブランド」で提唱されているブランディングは脳科学との関係で考えられるべきであるという説を深掘りしていきたいと思います。なぜ深掘りするのか? そんなに脳が好きなのか?そうじゃないんです。多くの企業の幹部…
人にとって学校における勉強は試験をパスしたり成績を良くするために絶対必要で、脳が頑張って記憶する高関与型処理。あまり重要でない広告は意識的メッセージが記憶されない低関与型処理で、企業のマーケターが知恵を振り絞って作った訴求点は、残念ながら…
名曲が広告商品・サービスを想起させるブランド・ソーマとして際立っていたロングランCMシリーズを三つ紹介する。
大阪以外の人は殆どリアルには知らないはずの関西電気保安協会のブランディングを考察。 半世紀続いているふざけ倒したCMシリーズは、キンチョーの面白シリーズをつくってきた電通関西の通称堀井チームの仕事。 キンチョーのシリーズ同様、この「おふざけ」…
聴覚的なブランド・ソーマの好例として、RIZAPを取り上げる。あの特徴的なジングル音楽が実は強力なブランド・ソーマになっている。ネスカフェ・ゴールドブレンド「違いのわかる男」の「ダバダ〜」スキャットの現代版。