2021-01-01から1年間の記事一覧
富士ゼロックスの「モーレツからビューティフルへ」TVCM(1970) ブランドを無形の資産*1として学者やマーケティング専門家が語り、研究し始めたのは1980年代の米国でした。 著名な学者にはかのマーケティング学の泰斗ディビッド・アーカー教授がいます。 と…
INTERSECT BY LEXUS (Lexus 公式ページ)前稿のプリウスに続いて、本稿ではレクサスについて書きます。 皆さんにとって、レクサスってどんなブランドですか? 私にとっては、これ結構特別なブランドなんです。いまだに買ったことはないんですけど。 高級車*…
TOYOTA ホームページより メルセデスベンツの例を引用するばかりじゃなくて、国産車のブランドについて今回は書きたいと思います。 と言っても、私はお恥ずかしながら機械音痴、メカ音痴。小学生の頃には零戦の模型すらまともに組み立てられず投げ出したくら…
欧米系企業が広告制作にあたり、その方針を簡潔に明文化したものがCopy Strategy。これがあると広告発注側の企業と受注側の広告代理店の理解の齟齬が最小限に抑えられる効果がある。企業側が用意するべき性質のもの。
皆さん、腕時計のswatchはもちろんご存知ですよね。 swatchってある英語の略で出来たブランドネームなんですけど、何だか知ってますか? swiss watch。単純明快。私も最初そう思いました。 実はsecond watchの略なんです。単純明快なのは同じ。 このsecond w…
ブランド・ソーマの話、本稿でひとまず区切りを付けたいと思います。もう8稿目ですからね。早く結論を言え!とイラつくマーケターの顔が浮かびます。 結論から言うと、最強のブランド・ソーマってエリック・デュ・プレシシスの表現する「ドーパミンな瞬間」…
前稿に引き続き、本稿ではエリック・デュ・プリシス*1の著書 The Branded Mind*2について筆を進めたいと思います。 とりわけ私が本書で最も刮目した氏のとなえる「ドーパミンな瞬間」についてです。 脳科学者ダマシオがとなえた人の無意識の行動を誘発する、…
前稿では、直感(intuition、本能)は脳内に入ってくる刺激に相対して無意識下に複層的にストックされた感情が、同じ刺激に相応して発露するもので、私たちの意思決定に暗に、常時影響を与えているもの、という脳科学者ダマシオの説を紹介しました。 直感を…
其の (34) に続けて、顧客の脳の無意識領域に爪痕を残すために、「ブランディング・ファンタジー」に加えてダリル・ウェーバーが示した2つ目の打ち手について、本稿では論を進めていきたいと思います。心と体を別のものとしたデカルトのとなえた「二元論」は…
マーケティング担当者にとっての王様は顧客の注目であるのは間違いないが、彼らが手をつくしてメッセージを作り意識的な注意を捉えようとすると、二つの問題が起きる、とダニエル・ウェーバー氏は著書「誘うブランド 」で書いています。ひとつは、注意が肝心…